美味しいもの

お秀茶屋♪

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----- Monday, October 9, 2017 ----------
BSフジで放送の「ニッポン百年食堂」でも紹介され、
会津に行ったらいつか訪ねてみたかった お秀茶屋 に、ようやくお邪魔することができました。


創業は延宝年間(1673〜80年)という老舗。
江戸時代から続く長い歴史を持ち、会津三大茶屋の一つでもある「お秀茶屋」
(※三大茶屋のうち、現在、旧日光街道の店は営業されていないようですが…)
店は東山温泉に向かう街道沿いにあり、この道が白河街道に続くものだったため、江戸時代には白虎隊の隊士や旅人が、ここで腹ごしらえをしてから旅立ったと伝わります。

店内に入るとすぐ目の前に大きな囲炉裏があり、その横にテーブル席、奥には座敷。
気候が良いので戸が解放され、庭の眺められる軒先テーブル席もありました。

昼時は混むのだろう。。。と、少し時間を外して午後1時半の入店でしたが、お座敷席は満席の状態!
我が家は、作業工程が一番よく見える、囲炉裏脇のテーブル席へと座りました。

メニューは田楽のほか、餅や蕎麦、こんにゃくおでん、ところ天、鰊漬、ドリンク類。
お店の趣だけでなく、メニュー内容にも腰掛け茶屋の名残りを感じます。

丁度、各テーブルのお客さんたちは料理待ちの状態だったので、4回ほど、焼き上がりまでの一連の作業を拝見できました。

「写真を撮らせてもらっても良いですか?」と訪ねると、たった一言「どうぞ!」と。
多くを語らないご主人ですが、真面目で優しい職人気質を感じました。現在のご主人は16代目だそうです。

田楽とは、武士が持参の食料を串に刺し、田んぼや野原で焼いたのが始まりです。
お秀茶屋の田楽は、地元の食材を竹に刺し、秘伝の自家製甘味噌を塗って、囲炉裏の炭火でじっくりと焼きあげています。

ご主人が囲炉裏の持ち場に座って焼きはじめると、炭火の匂いに加え、香ばしい匂いが店内いっぱいに漂います。

囲炉裏で焼かれる田楽の数は、1つのテーブルの注文ごと。
2人分の注文なら2皿置き、2人分の田楽材料が焼かれますし、5人分の注文の際は5皿用意し、5人分の田楽材料が焼かれます。
1つのテーブルに一斉に出されるというのも、みんな一緒に食事ができるという配慮からなのでしょう。

店内は至るところが煤だらけ。
メニューも煤けていれば、扇風機も真っ黒になって使い込まれています。

注文から20分ほど待ったところで、我が家の料理が焼き上がりました。
田楽(¥800)

ご主人お手製の餅、生揚げ、身欠きニシン。
それに加え、普段はこんにゃくが入りますが、秋のこの時期だけは、それに代わって里芋入りになっています。

画家の山下清が味に惚れ込み、度々訪れたとか。。。
土方歳三も、手塚治虫も食べたという名物田楽です!

同じ味を保つため、継ぎ足し、継ぎ足しで使っているという自家製味噌の絶妙な甘辛さと、じっくり炙った炭火の焦げ目の味がまた美味い!ニシンも美味しかったですが、餅が想像を超える柔らかさで、味噌の味とも良く合って絶品でした。
食べながら、メニューにあった「胡桃餅」も食べたくなりましたが、1皿でお腹一杯になるので、また次回のお楽しみにしようと思います。

会津藩政時代、裏山の奥地は藩の処刑場になっていました。この茶屋のお秀というお婆さんが、刑場に向かう罪人を不びんに思い、味噌をつけて焼いた餅を与えたのが始まりともいわれています。

以後、今生最後の食事として、罪人たちにこの田楽と清水を与えたそうで、会津藩主の慈悲の心と、店主真心の味が、現在でも受け継がれているわけです。

その名残りとして、お店脇の道にはお地蔵様が祀られています。


店前には5台分程度の駐車スペースが設けられていますが、入れ替わり来る客で、そこは埋まっている場合が多いです。
このお地蔵様から続く道上にも、広い駐車スペースが確保されていますが。。。

〇A〇A〇Aさんの業務用軽自動車が坂を上って来るとこんな風ですので、大きな車はご注意ください!

この世の最後の食事が、この素朴な絶品でも良いかもな。。。
ご馳走様でした。


奴老ケ前 田楽 お秀茶屋 (創業延宝年間)
住所 福島県会津若松市東山町石山天寧308  地図
営業時間 10:00~17:00(材料が無くなり次第終了)
定休日 火曜日
駐車場 完備


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