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加治川治水ダム♪

2017年06月09日
ダムマニア
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新発田地域にある内の倉ダムと合わせて見学したいのが、同じ年代に完成し、同じように加治川水系を守る「加治川治水ダム」

至る山道の途中には、今にも朽ち果てそうな旧赤谷線の廃鉄橋が見られたり。。。
大水害のあった地らしく、山肌からは雨によって増水した沢水が、道路の上にそのまま流れ込んで「洗い越し」の状態。
山も深く険しくなり、こんなところに良くダムを造ったものだと感心した頃、道が二手に分かれ、右へ行こうか?左へ行こうか?

険しい山間に、突如現れる巨大な人工物。(重力式コンクリートダム)
これが素晴らしい!
なだらかで広い堤体に、しばし寒さも、雨の冷たさも忘れます。
DAM-DATA加治川治水ダム(昭和49年(1974年)10月完成)
場所 新発田市大字滝谷
河川 阿賀野川水系早出川
形式 重力式コンクリートダム
堤高 106.5m  堤頂長 285.5m  総貯水容量 2,250万立方m
加治川治水ダムはその名のとおり、治水だけが目的という、全国でも珍しい「防災専用ダム」です。
現在完成している中では、日本最大クラスの治水ダムになります。
(現在建設中の
治水ダムが2つあり、それらの完成によっては三番手になると思われます。)

新潟・山形県境の飯豊山系の御西岳(2012.5m)より発する加治川は、流域に豊かな水の恵みをもたらす一方、古くから幾度となく氾濫を繰り返し、多大な被害をもたらす川でもありました。中でも、昭和41年7月と、翌42年8月に相次いで発生した加治川の大水害(羽越水害)により、流域は甚大な被害を受けてしまいます。

再び水害を繰り返すまいとの決意のもと、計画案のあった内の倉ダムが、加治川流域を水害から守る機能をも兼ね備えたダム計画へと改められ、昭和43年(1968年)8月に建設が決定し、その後、昭和49年(1974年)3月に完成!
一方の加治川治水ダムも、昭和44年(1969年)よりダム本体の工事が開始となり、6年間の歳月を費やし、内の倉ダムと時を同じくし、昭和49年(1974年)10月に完成しています。

▲写真左隅より、ダム湖(加治川)に注ぎ込む古岐沢。

有効貯水量は1,800万㎡ですが、平常時のダム湖はほぼ空っぽの状態で、ダムが無い状態と同じように、加治川の水はただ単にここを通過して行きます。しかし、一般的な治水専用のような「穴あきダム」ではなく、流入量相当分をバルブより放流し、ダム水位を維持しているというスタイルです。

この日は前日から降り続く雨のため、ダム湖への流入量も上がり、赤い予備ゲート2門のうち、左側が少し開いていました。
対岸の様子などからも、通常の満水位まであと数mという辺りだったようです。
この状態でもまだ、有効貯水量の3分の1程度の水量だと思われます。

ダム湖がこの状態なので、この日は立ち入り禁止になっていましたが、ダム湖畔には綺麗な芝生の広がるダム公園が設けられていて、バーベキュー施設、トリムコース、観水池、ロックガーデン、野外ステージなど、憩いの場になっているようです。
この条件ですから、水位が上がってしまえば公園も水没ですが。。。

間際から堤体を見上げるように眺められる場所なので、今度は渇水期にでも出掛けて、是非とも堤体のスケールを確かめてみたいです。
加治川治水ダム

天端は、徒歩通行可能です。

上流側から見た時に、左側の予備ゲートが開いていたので、常用洪水吐(コンジットゲート)も左側から放流中でした。

非常用洪水吐はクレストゲート1門。(昭和49年10月 久保田鉄工(株)による制作)

その下に、常用洪水吐のコンジットゲート2門。
コンジットゲート同士の間に見える赤い通路は、点検用の橋。
さらにその下方には、常時放水用のハウエルバンガーバルブがあります。

左岸側より望む
奥に見える白い建物が、ダムの管理事務所です。
ダム事務所前には焼峰山(標高1,085m)登山口があり、堤体左岸側には蒜場山(標高1,363m)の登山口があります。

見渡せば、周辺は山が深くて厳しい環境。剥き出しになった岩肌と、堤体の色合いが、同化しているようにさえ感じます。

治水ダム管理事務所では、ダムカードの配布を行っています。
現在は加治川治水ダム Ver1.1 (2016.4)
また、平成29年の今年は、昭和42年8月28日に起こった羽越水害から「50年」という節目の年にあたり、6月1日から「奥羽水害復興50年記念Ver」のカードも併せて配布されています。

-----  Saturday, June 3, 2017 ------

ダム横断図[加治川治水ダム]
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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