attention admin about comments trackbacks you may also like

【Part56】続・まつもと城下町湧水群

2016年11月06日
Dawn太と行く名水の旅
-
せっかく松本市内にいるので、ワイナリーで食事を終えた後は、国宝・松本城へ!
あまりお天気の良い日ではありませんでしたが、天守閣をバックに撮影中だけは、この日一番の日差しが出てくれていました。
松本城

松本城とDawn太

特別公開中だった松本城太鼓門

これから向かう先と同じ方向だったこともあり、10月15日~11月3日までの間、特別公開中という太鼓門へ!結局、Dawn太を同伴できない太鼓門内部の見学せず、みんなで一緒に枡形を抜けてきました。(太鼓門は6:30~19:00まで常時通行可能です。)
松本城太鼓門

現地ガイドさんが説明しているのは、枡形内にある玄蕃石(げんばいし)です。その高さ3.2m。推定重量は26.5トンといわれています。城の威厳を示すため、主な出入り口に据えられていることが多いです。
松本城太鼓門

まつもと城下町湧水群巡り その2

太鼓門を抜けて城外にでたあとは、昨年秋、名水巡りの旅、その Part37 で訪ねた「まつもと城下町湧水群」の続きを巡りたいと思います。

国宝・松本城の城下町は、美ヶ原高原などの自然が生んだ豊富な伏流水が至るところから湧き出していて、その1日の湧水量は約280トン。平成20年6月には、環境省の「平成の名水百選」に選定されています。城下町には数多くの井戸が整備されていて、市民や観光客に潤いと安らぎの場となり町ぐるみで保全に努めています。
まつもと城下町湧水群

▲現在、松本市が管理する井戸
1年ぶりになる今回は、数多く整備された井戸の中から、松本市が管理する井戸を中心に、10か所ほどを巡って来ました。

15.市役所前庭の井戸

市役所前庭の井戸平成21年度整備
  • 場所 松本市丸の内3-7 市役所前庭公園内
  • 種類 一般飲料水|井水
  • データ 硬度 75mg/L|PH 7.3|水温 14.7℃
市役所前庭の井戸

太鼓門を抜けてすぐ目の前、松本市役所前の庭園にある井戸です。庭園の改修に併せ、平成21年度に整備されています。
この場所ですから、観光客や来庁者にも親しまれている水辺だと思います。
井戸は手押しポンプ式ですが、この日は押しても水が出ませんでした。水路も流れが滞り、苔生していました。

水場脇には「平和の灯」と、松本市のマスコットキャラクター・妖精の「アルプちゃん」の像が置かれていました。
市役所前庭の井戸

3.北門大井戸

北門大井戸
  • 場所 松本市丸の内8付近
  • 種類 一般飲料水|井水
  • データ 硬度 75mg/L|PH 7.1|水温 15.0℃
北門大井戸

こちらは前回も訪ねた北門大井戸。
当時はポンプが故障中で、その水を味わうことができませんでしたが、修理も完了し、地元の方が、水汲みに訪れている場面に出会いました。
北門大井戸

今回の「まつもと湧水群巡り」では、城下の北南の湧き水の味の違いを知りたかったので、とても有難かったです。
城から南側は比較的硬度が高く、当国第一の名水と称賛された「源智の井戸」は硬度が113mg/L程度でミネラル豊富な水。一方の北側(松本神社前)は、硬度8mg/L程度の軟水が湧き出しています。この付近は両者の中間のような数値。定期的に水質調査が行われていますが、水温は同じながら、PH値が前回の6.8 → 7.1と、若干ながら変化がみられます。数値には現れないですが、飲んだあとにちょっと鉄分?ナトリウム?のような味がする気がしました。

公園奥には、現在は片端町側にのみ残る、総堀の北東角部分が見られます。
北門大井戸

明治維新を迎えた後の明治19年、水害によって総堀の約半分が水没してしまったのを機に、総堀が片端町を残して埋め立てられ、その跡に新たに造られた穴井戸です。この辺りは城内でも泉が豊富で、柳の木が多くあったので「柳町」の地名になったといわれています。
北門大井戸

三の丸に4箇所あった馬出しのうち、東門馬出に次いで大きな規模の馬出が、この北門にはありました。
現状から、往時の様子を少しだけ窺い知ることができるのも、湧水巡りだけでなく城下町巡りの醍醐味でもあります。

4.北馬場柳の井戸

北馬場柳の井戸
  • 場所 松本市丸の内9付近
  • 種類 一般飲料水|井水
  • データ 硬度 51mg/L|PH 7.4|水温 15.8℃
北馬場柳の井戸

こちらも総堀北側を埋め立てた跡地内にある井戸です。埋立地に自噴していたものを、地元の人たちの協力により整備し井戸にしました。吐出口を覆う枡を上からみると、ちゃんと井戸の形になっていてユニークです。

水量多く流れ出ていましたが、吐出口の上には貼り紙が…。ホウ素が、基準値を僅かに0.1mgオーバーしているので、飲用を控えるようにと!しかし、今年7月末に行われた水質調査の値をみると、ギリギリ1.0mgと記されているので、みんなで1口ずつ味見しました。
う~ん、さっきの北門大井戸よりもさらに、ナトリウムか鉄のような味が強い気がしました。
美味しい水ではありますが、無味無臭の湧水とはまた違う、個性を感じる湧水です。
北馬場柳の井戸

北門大井戸同様、昔から水の豊かなこちらも、柳の大古木がご神木になっていました。
何かお宝が埋まっているのか?ここ掘れワンワンのDawn太でした。
北馬場柳の井戸

5.地蔵清水の井戸

地蔵清水の井戸
  • 場所 松本市丸の内9付近
  • 種類 一般飲料水|井水
  • データ 硬度 51mg/L|PH 7.4|水温 14.8℃
地蔵清水の井戸

「地蔵尊出現霊水地」と書かれた記念碑の横に、地蔵清水の井戸が整備されています。この石碑は昭和3年(1928年)に建立されたもの。その後、昭和60年(1985年)に現在地へと移されています。

水は、底から湧き出すようなかたちで整備され、掬って飲んでみると、クセ無くまろやかで美味しい水でした。

古く中世の頃、この辺りは湧水が多いので「泥町」や「柳町」と呼ばれていました。現在の地蔵清水辺りには生安寺もあり、門前では棒庄(ささげのしょう)の市がたち大変賑わっていました。
天正10年(1582年)小笠原貞慶は父祖ゆかりの深志城を回復し、松本城とあらため、同十三年頃から城下町の整備を始めました。その折、市辻に井戸を掘らせたところ、浄水とともに石のお地蔵様が出現したので、市辻は、この霊験あらたかな清水に因んで地蔵清水と呼ばれるようになったと伝えられています。
なお、この地蔵尊には「文治 四年(1188年)戊申年九月四日」と刻まれていました。

松本城を勉強した際の地図に、この地蔵清水の場所が描かれています。
現在の位置とは違い、もう少し南側の、市役所付近に湧き出していたようです。
松本城下図

地蔵清水前から見る、秋めいてきた松本城外濠通り。(天守閣は写真中央奥です)
松本城外濠通に立つDawn太

続きでは、ミネラル豊富な城下南側の井戸を巡ってみます。
つづく…。

----- Sunday, October 23, 2016(Dawn太 1歳7ヵ月|生後608日)-----
関連する記事
そふぃあ
Posted by そふぃあ
最後までお読みいただきありがとうございます。
※撮影した写真の著作権は放棄しておりません
画像のお持ち帰りは固くお断りしております※