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そば処 薬師♪

2015年11月30日
イケ麺パラダイス
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我が家は転勤族。長女がまだ1歳だった頃、初めての転勤で魚沼の地に住んでいて、その間、二度ばかり訪れたことのある、懐かしいお蕎麦屋さんがありました。
そば処 薬師

薬師山の麓にある、そば処 薬師。
旧小出町の干溝にあった古民家をここに移築して店舗とし、すでに35年余りの歴史を持つ、そばとうどんの人気店。
公益社団法人日本食品衛生協会の「食の安心・安全・五つ星」事業で、5つ星を獲得している店舗でもあります。
そば処 薬師

夜までやっているお店なので、Dawn太をシャンプーしたりして、ちょっとゆっくりめに家を出て来たのですが、12時半に到着すると当然のように店内は満席で、最後尾につき順番待ちすることになります。

若い店員さんはとても忙しそうで、新しく入って来た客に目が行き届かない様子。
店前の案内板に「店内で名前と人数を~」と書かれていたので、こちらの方から声を掛けてみると、「しばらく順番待ちが必要なこと」、「待っている途中で、蕎麦が無くなってしまう可能性もあること」が告げられました。
今日は薬師の蕎麦!と決めてきて、他にあてもないので、うどんでも仕方ないと待ってみることにしました。

順番待ち中のお客さんの話では、我が家と同じように「蕎麦が無い可能性が。」と言われ、待たずに諦めて帰った人たちもあったようです。
そば処 薬師

あまりにも遠い記憶で、懐かしいというよりも目新しい気のする店内。
そば処 薬師

雪国らしい極太の梁と柱の古民家店内には、テーブル席、囲炉裏席、小上がりにはテーブル3卓が用意され、みなさん一心不乱に麺を啜っていました。

囲炉裏席の上には古民具が飾られ、外観だけでなく店内も民芸調でまとまっています。
その手前の、たった今空いたテーブル席に、当時の私たちが座っていたはず…と、旦那が話していました。
そば処 薬師

30分ほど待ったところで、お店中央のテーブル席へと案内されました。

出されたそば茶は香りよく、自分でも自由にお替りできるようです。
卓上には七味とすりごま、お蕎麦屋さんには珍しい小梅が共に用意されていました。
そば処 薬師

心配していた蕎麦ですが、ちゃんと注文時まで残っていました。
席に座って20分ほど待ったところで、ようやく我が家の料理到着です。

ちび子、月見そば(880円)
そば処 薬師_月見そば

「へぎ蕎麦は苦手」という子なので、1人で食べられる温かいメニューを頼みました。
気温も下がり、店内にも大きなストーブが点いている時期でもあり、温かい蕎麦を注文しているお客さんも多かったです。
温かいメニューでも、あまり蕎麦が湯のびせずにいただけるようです。(ちび子談)

野菜天ぷら(620円)
そば処 薬師_野菜天ぷら

茄子、大葉、舞茸、ふきのとう、カボチャ×2、ししとう×2。一緒に、抹茶塩が添えられています。
やはりこの時期、山間の里で食べる舞茸は、香りから違って格別です。内容が固定されているようで、ふきのとうは通年出るようです。
「野菜天ぷら」の他に「天ぷら」もあり、野菜天ぷら+海老2匹で300円増しになります。

へぎ・二人盛りそば(1,640円)
そば処 薬師_へぎ

1人前8振り計算なので、かなりたっぷりな量ある(1.5人前相当?)へぎ蕎麦です。

我が県で「へぎ蕎麦」と聞くと、布海苔繋ぎの蕎麦を想像してしまう人も少なくないと思います。
ところが、薬師のへぎ蕎麦には「布海苔」は使っていません。
そもそも「へぎ(片木)」とは、蕎麦を入れる容器のことですからね。

薬師の蕎麦は、厳選した国内産そば粉に山芋と小麦粉繋ぎ、そこに、蕎麦の若葉を摘んで陰干し、粉末にしたものを混ぜて打ってあります。
蕎麦が少し緑ががかって見えるのは、蕎麦の若葉の色なんです。
挽きぐるみ蕎麦粉十割の田舎蕎麦のような、ガツン!とした新蕎麦の風味は無いですが計算された繋ぎの分量、山芋繋ぎの威力発揮で、しっかりと硬めに仕上がり、シコシコとしたコシの強さは抜群でした。
そば処 薬師_へぎそば

麺ツユはあまり強く主張し過ぎないタイプですが、全体的なバランスも良く、美味しく食べ易い上品さがありました。

薬味はネギと山葵の定番2種に、茗荷漬けと紫蘇の実という個性的な2種。独特と思った薬味が蕎麦ツユにも良く合って美味しいというのも、今回、新発見でした。特に紫蘇の実は、蕎麦との相性も良かったと思いました。
そば処 薬師_薬味

薬師さんは、〆の蕎麦湯も捨てがたい!打ち粉が底に沈んでしまう程、トロ~ッと濃い目の蕎麦湯。
こちらも少し緑がかった色をしていて、栄養成分であるルチンを全ていただける感じがします。
そば処 薬師_そば湯

旦那と2人、蕎麦湯まで空にして完食です。

食べている間、聞くとも無しに、客に対応する店員さんの声が聞こえて来ました。
「今日はもう、お蕎麦が無くなっていますが。」と。
蕎麦を打つ作業は、その日の早朝から行われるそうで、開店前に仕込んだ分だけで打ち切りのようです。
休日の場合、開店1時間半~2時間内には無くなってしまうようなので、お蕎麦目当ての人は、正午前にはお店入りした方が良さそうです。

手打ちのうどんも艶々で美味しそうだったので、次回があったら、蕎麦との合い盛りで食べてみたいと思いました。
ご馳走さまでした。
そば処 薬師

義父はもともと魚沼出身の人。好き嫌いの多い人でしたが、無類の蕎麦好きであり、当然、薬師のお蕎麦も知っていました。
私の実父は、私が高校生くらいの時、単身で湯之谷で仕事をしていた時期があり、やはり地元で評判のこのお蕎麦屋さんを知っていました。
私たち家族が魚沼に住んでいる間、親たちが遊びに来た際のお昼に、どちらの親とも同じように1度ずつ薬師を訪ねています。(多分、どちらも親の方からの申し出で)
平日の昼、お互いの車で乗りつけ、そんなに混んでいないお店に入り、蕎麦をいただいてそれぞれに帰った。私の両親と来た際は、私の父が会計してくれたということまで旦那はしっかりと覚えているのですが、私はとうとう最後まで、何一つ思い出せなかったのです。

今でこそ、各地で食べ歩きなど出来るようになりましたが、当時は長女も小さく、外で食べることが苦痛だった時代の始まりだった気がします。まして、二十歳そこそこの小娘に、蕎麦の本当の美味しさが分かるはずもなく。
親との付き合い程度に思って、ただ時間潰しのお昼だったのでしょうね。

あれから四半世紀の時が経ち、ようやく私にも少しだけ心の余裕みたいなものができ、何となくでも、蕎麦の美味しさが分かるような古娘になったのだと実感します。

----- Sunday, November 22, 2015 -----

そば処 薬師

  • 新潟県魚沼市七日市小杉沢580-2
  • 営業時間 11:00~19:30(品切れの場合は時間前に閉店あり)
  • 定休日 火曜日

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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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