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可動堰 最後の勇姿♪

2012年06月27日
お出掛け
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昨年、新しい堰が完成し、11月23日に通水式が行われた事により、昭和6年(1931年)に完成し、これまでの80年という時間越後平野の治水を担ってきた、旧堰の撤去工事が進んできました。
今夏、いよいよ本格的に撤去されてしまうらしく、6月23日(土)に撤去前最後の一般公開があり、私も最後の勇姿を見学させてもらいました。

可動堰一般公開

梅雨時期でもありますし、雨降り、河の水かさが増せば、見学会も中止の可能性も。。。しかし、一番心配されたお天気も問題なく、久しぶりに好天に恵まれ、川風に吹かれながらの見学会となりました。
可動堰最後の見学会

普段、ダンプカーの出入り口になっている場所から入り、河川の底だった部分を通り、まずは新しい堰に向けて歩き、見学して行こうと思います。
可動堰最後の見学会

可動堰最後の見学会

旧堰の魚道部分。剥き出しになった鉄骨が可哀相。
可動堰最後の見学会

こちらは、新しい堰の魚道。遊泳形態、遊泳能力の異なる魚種に適した遡上環境を創るため、3タイプの魚道を設置してあります。
可動堰最後の見学会

これからの100年を担うべく、昨年秋に新しく完成した堰。
可動堰最後の見学会

昨年11月に通水された新堰は、洗堰との統一感を持たせた桜御影の色調。弥彦山や、周囲の田園の色合いとの調和を考慮し、管理橋やゲートの色彩が決められました。
新堰が建設された辺りは、およそ3,500年前の縄文時代後期から、およそ1,700年前の古墳時代前期にかけて、集落のあった場所で、平成16年11月に堰の工事が着手されますが、平成18年6月からは一時、遺跡の発掘調査がされ、当時の一般的な住居である竪穴式住居をはじめ、土器や石器など、たくさんの出土品が見つかっています。

新堰から見る旧堰
可動堰最後の見学会

河底から見た旧堰
可動堰最後の見学会

旧堰が80年見続けた風景
可動堰最後の見学会

道を戻りつつ、今度は旧堰の真下へ。
可動堰最後の見学会

旧堰の堰柱近くが一部掘られ、80年という時を越えてもなお、腐ることなく基礎となり支えてきた、先人たちが打ち込んだ松杭の一部を見ることが出来ました。
可動堰最後の見学会

実際に近づき、真下に入って見ると、その大きさに、威圧感さえ覚えます。
可動堰最後の見学会

80年という長い時間、幾度もお訪れた洪水の危機から私たちを守りながらも、その身は「老朽化」という3文字で表されるようになってしまいます。苔生す堰柱にはヒビが入り、全閉時でも、ゲートからは水漏れするようになってしまいました。
腐食した架台。鉄骨の露出した堰柱や管理橋。。。

削られたコンクリート床も、向こうに見える新しい堰にバトンタッチし、肩の荷を下ろしたようにも見えます。
可動堰最後の見学会

ダンプカーの出入り口まで戻り、今度は旧堰の上を散策してみます。
可動堰最後の見学会

旧堰の管理橋の上は、全員ヘルメット着用。
可動堰最後の見学会

最初で最後になった、私の管理橋散策。思い出写真集の一部掲載です。
可動堰最後の見学会

旧堰が見ていた上流の景色
可動堰最後の見学会

オレンジ色が印象的なゲート。全閉でも、下流に水漏れしてしまっていた。
可動堰最後の見学会

可動堰最後の見学会

苔生す
可動堰最後の見学会

新旧交代
可動堰最後の見学会

さわやかな印象の色合いの管理橋も、鉄骨が露出している部分もあり、見上げれば架台の塗装は剥げ落ち、腐食している様子がはっきりとわかります。ここからは見えないですが、堰の基礎下部には最大で16cmの空洞化もあるのだそうです。
可動堰最後の見学会

可動堰最後の見学会

可動堰最後の見学会

可動堰最後の見学会

見慣れた風景のはずなのに、ここから下りたら、もう二度と触れる事も出来なくなるのだと思うと、なかなか立ち去ることも出来ず。。。写真と自分の記憶に焼付け、後ろ髪を引かれながら後にしました。
可動堰最後の見学会

可動堰最後の見学会

今年の冬(2月27日撮影・▼写真左)カモが休んでいた堰柱部分も今では水もなく、殺風景に変わってしまった気がします。
可動堰最後の見学会

春以降、人が立ち入れないようになって工事が進められていたので、上流側を見ることもなくなっていましたが、こんなに綺麗に堰き止められていたのですね。
可動堰最後の見学会

カモが憩っていた過去の写真が登場したことでもありますし、ここからは、少し思い出写真を登場させてみます。

≪2006年7月21日撮影≫
上流の長野県で大雨だったあと。幾度となく見た災害時の光景。当然、当時はまだ新しい堰の姿は無い。
可動堰最後の見学会

≪2011年6月中旬撮影≫
ちょうど1年前の様子。前年秋頃から、河川敷には大型ダンプカーが入り遊び場を奪っていました。旧堰側にもダンプカーが入り、工事が少しずつ始まった様子が見えます。
可動堰最後の見学会

≪2011年7月30日・8月1日撮影≫
昨年夏の洪水の日。。。まだ、完全には完成していなかった新しい堰と共に、ゲート全開でここまで水に浸かり、越後平野の安全のためにがんばっていた姿。
可動堰最後の見学会

雨が収まった翌日の様子。
可動堰最後の見学会

≪2011年12月2日撮影≫
河川工事

新しい堰の通水式直後、好天の中で撮った姿。80数年という現役生活を終え、この直後から、大規模な工事が開始となる。
可動堰最後の見学会

≪2012年1月21日≫
オリの9歳の誕生日の散歩から。水が通わなくなり、凍りついた河川が哀しい。。。
2012年1月18日のオリオン

≪2012年3月1日撮影≫
河の流れは完全に遮断され、河川内にも重機が入り始めた頃。堰柱にとまるカモの姿もすっかり無くなってしまいました。
河川工事

河川工事

≪2012年4月10日撮影≫
堰の上流側、河川の水を堰き止める作業の様子。
河川工事

≪2012年4月13日撮影≫
河川工事

≪2012年6月13日撮影≫
6月13日の散歩より

季節は冬から春、夏へと変化し、河川内の様子も、水が堰き止められ、工事が進み、大きく変化しました。
ここから先の工事は、取り壊し一方で。。。きっと、見守っていても辛い気持ちばかりかと。(PД`q。)。:+*☆
それでも最後まで、オリと一緒に見守りたいと思っています。

資料館見学

今まで一度も入ったことのなかった資料館に、この日は初めて入ってみました。
可動堰最後の見学会

展示品は、大正時代の工事で、実際に使用されていた“鍋トロ” を修復展示したものです。
現在では、ショベルカーで掘削し、ダンプカーに乗せて土砂の移動が可能ですが、人力だけで作業がされたこの時代、ここに土を乗せ、トロッコの原理で運んでいたのですね。

お昼も食べず、全行程で2時間も見学していました。展望室から見ると、管理橋の上には午後になり、さらに見学者が増えたように見えます。
可動堰最後の見学会

可動堰最後の見学会

上から眺める新旧の堰。雨上がり後の好天の日だったので、山々の間からは、佐渡も顔を出しているのが見えますよ。
可動堰最後の見学会

この日、白いテントの中や資料館などでは、可動堰・洗堰に関する特製カードを配っていました。
全5種類GET!
可動堰最後の見学会

中には旧洗堰と同じく、大正時代に完成した可動堰の前身となった自在堰の古い写真のカードもありました。
通水後、たった5年で倒壊してしまった自在堰は、今まで資料としても見たことがなかったので、とても貴重な1枚でした。

自在堰の倒壊により、さらに大きくて丈夫な可動堰が昭和初めに出来たわけで、その歴史の最後を見守るのも、私たちの役目なのでしょう。。。
この堰の眺めは、えちご景勝100選のひとつにもなっていました。
80年間、ご苦労様でした。
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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