翡翠探さず棒切れ探す ~小滝川ヒスイ峡(小滝川硬玉産地)~
2018年10月17日
前記事同様に、今年の5月に訪ねた日は雨で散策できなかった小滝川ヒスイ峡。
再び訪ねてみました。
▲小滝川ヒスイ峡にそそり立つ明星山大岩壁
再び訪ねてみました。

姫川の支流である小滝川の明星山(標高1,188m)に、大岩壁が落ち込んだ河原が天然記念物「小滝川硬玉産地」です。
硬玉とはヒスイのことで、日本随一のヒスイの産地として「ヒスイのふるさと糸魚川」を象徴する場所として、昭和31年(1956年)に、国の天然記念物に指定されました。
※小滝川ヒスイ峡展望台からの様子と、もう少し詳しい解説はこちらより → ✽

▲ヒスイ峡に向かう散歩道途中にある「まが玉池」

▲3~5億年前、海底や地下深くでできた石
大昔、ここは海底だったんですよね。

もうしばらく太古の岩と対話していたいところ。。。
しかし我が家のボクちゃんは、川音がするので気が気でない様子。私など置いて、サッサと川へ向かおうとしていました。

現地案内看板を見ると、Dawn太が向かった川原には、▲こんな風に、83個ものヒスイの原石がある様子が見られるそうです。
地図の指す場所を探してみますが。。。

実物は、何とも大きな岩たちでした。これは持ち出し不可能ですね。(;^ω^)
とても存在感のある原石たち。普段目にする磨かれたヒスイとは、また違った雰囲気があります。
清流によって磨かれた雰囲気は、この自然の中にあって美しいヒスイの姿であると思いました。

ヒスイの原石は、およそ5億年前に地下深くで生まれています。
現在は川の流れの中にありますが、ヒスイは重い石なので、この場に留まっています。
現在は川の流れの中にありますが、ヒスイは重い石なので、この場に留まっています。

▲ヒスイ原石のある小滝川

若干、白濁した感じもある小滝川の水でしたが(時折こういう状態が見られるようで、濁りの原因は蛇紋岩ではないか?とのこと。(やはりフォッサマグナが動いている証拠なのでしょうか!?)
水質にも問題なく、嫌な臭いなどもなく、浅い場所から程よい深さの場所まであり、国の天然記念物エリア上流側ギリギリの辺りで、少しだけDawn太を開放して行くことにしました。

この日は台風25号の影響で、県内の最高気温も36℃を記録した地点があったほど。ずっとここまで暑いのを我慢していたので、水を得たカワウソ・・・基い、魚のようになっていました。

本格的に川遊びさせるつもりも無かったので、何の用意も無く、またいつものように、現地調達の棒切れで遊びました。

次の一投を、不敵な笑みを浮かべながら待っています。




これぞ、「正しい笑顔の作り方」(!?)

女子アナの新人研修並みの「笑顔作り」は、棒切れを川に放り込む間中、エンドレスで続きます。

久しぶりの川遊びが余程楽しかったらしく、飛び込み方も、いつもとは違っていました。

ジャンプしたあと、前足から飛び込んでいくのがいつものやり方!
この日は、「ヒャッホォ~!」と、まるで小学生のようで

飛び上がったかと思ったら、後ろ脚から入水していました。



これなら腹打ちにならないから、きっと痛くないのだと思うけど。。。(*´艸`)

飼い主までビショビショに巻き込んで、ひたすら水中レトリーブを繰り返していました。

耳の先まで楽しそう♪

何度も投げ入れて棒切れが水分を含んでくると、水と同化して見失ってしまうことも。

お得意の「ブクブク」顔潜しで捜し出す頃には、葉巻をくわえた風な眉毛のおじいさんに変身です。

とっても楽しいのは分かるんだけど。。。
そろそろ日も翳って来たし、お子さん連れで川原まで下りて来た観光客さんもあるし(夕方にも関わらず、入れ替わりで観光客がやってきます)皆さんの迷惑にならないうちに切り上げるよ!

回収されてしまうと知ると、この顔!

全山が石灰岩でできた明星山の大岩壁は、ロッククライミングのゲレンデ。

紅葉にはまだ早いものの、ここも秋の気配が色濃くなっていました。

※ヒスイは海に流れ出たものしか拾ってはいけません。
今回、Dawn太が遊んだ場所は、国の天然記念物のエリアになっており、たとえそれがヒスイの原石でなくとも、小石一つ持ち出すことが禁止されています。(ここから物を持ち出すことは犯罪になります。)現地には、観光客に優しいお目付け役が在中していますし、監視カメラもあるようです。
海まで流れ着いた原石については罪にならないので、自由に拾って良いそうですよ!ヒスイを探すなら海!です。

時間的にも短い川遊びだったので、「まだ遊ぶ!」と、久しぶりに自己主張していたDawn太。
光る宝石より棒切れの方が大好きな子と一緒の、二度目のヒスイ峡の旅でした。(Saturday, October 6, 2018 / Dawn太 生後1,321日)
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