お出掛け

本成寺節分鬼踊り2019

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「節分の日」であった3日、三条市にある法華宗総本山本成寺では毎年恒例の「節分大祈願会」が営まれ、ちょうど日曜日ということもあり、我が家も6年ぶり、6回目の「節分鬼踊り」を楽しんできました。

法華宗総本山本成寺
今年は休日に加え、雪も無く好天に恵まれたこともあり、例年よりも6,000人ほど多い36,000人がで賑わったとの公式発表でした。

法華宗総本山「本成寺」と 全国的にも珍しい節分行事「鬼踊り」

本成寺は、永仁5年(1297年)日印聖人によって開かれた法華宗の総本山で、江戸時代に大いに栄えたお寺です。
6,000坪ともいわれる広大な境内には、本堂・客殿・鐘楼・千仏堂などがあり、塔頭が十ヵ寺もあるなど、地域の中心的存在であったことが伺えます。

法華宗総本山本成寺
>このお寺で毎年恒例になっている大行事のひとつが、節分の日に本堂で五色の鬼が踊り・暴れまわるという、珍しい「節分鬼踊り」
大昔の戦国時代(室町時代とも)三条に盗賊が出没し、地域を荒らし回っていた時に本成寺の米蔵も襲われてしまい、そこで僧侶と農民が力を合わせて盗賊を追い払ったという故事が由来になっています。

本成寺の鬼踊りは、その檀家で構成される「奉賛会」によって成り立っています。その最初は、昭和28年(1953年)の節分会の際、お祓い後の催しとして紙の面をつけ、自由気ままに踊ったのがきっかけであると伝わっています。次第に地元青年会やその子どもたちに引き継がれ、踊りも改良されるなどして、昭和49年(1974年)には現在のような「奉賛会」が発足し、伝統が受け継がれて今日に至っています。

石川雲蝶の菩提寺である本成寺

本成寺の欄間と象鼻
一般開放の恒例行事でもなければ、立ち入ることも、自由に撮影もできない御本堂内。その昔は木鼻や欄間など、越後のミケランジェロとも称される石川雲蝶の作品で埋め尽くされていたものと思われます。
文化11年(1814年)江戸雑司ヶ谷(現在の東京都豊島区)に生まれた雲蝶は、三条に移り住んだあと本成寺の檀家となり、本堂や塔頭寺院に数々の作品を残しました。しかし、寺の度重なる火災によりそのほとんどが焼失。現在は宝物殿に「牛」や「亀」の置物が残されています(塔頭寺院の門などにも作品が残ります)。明治16年(1883年)に没した雲蝶は、本成寺の墓地に眠っています。

節分鬼踊りの流れ

本成寺本堂内
開始1時間以上前に到着したので、休日にも関わらず本堂入場は楽勝でした。本堂内には中央のメイン舞台のほか、両サイドにも小ぶりな舞台が設けられています。我が家はこの日2回目の回に参加だったので、舞台上には午前中の豆の残骸が見られました。

鬼踊りシールいただきました
今年はステッカーの配布がありました。以前は購入して投げた記憶のある「福豆」でしたが、今回は豆を持っていない人にお寺側から少量ずつ分け与えてもらえるなど、毎回違うサービスもあります。

まずは御祈祷で厄払い

厄払いする僧侶
季節の節目の厄を払うのが「節分」ですので、まずは僧侶たちによって御祈祷が行われます。数名の僧侶による大合唱は迫力あります。続いて、堂内にいる人たちへの厄除けがされます。

僧兵の登場

僧兵の登場
団扇太鼓を鳴らしながら襄頭をつけた僧兵が登場し、いよいよ鬼踊の始まりです。

口上を述べる僧兵
口上を読み上げる僧兵

裃姿の年男と僧兵
入り口側には薙刀を手にした僧兵。御本堂内陣には裃姿の年男たちがスタンバイ。全ては整いました!

五色の鬼と三途川婆の登場

黄鬼登場
黄鬼の登場で、堂内、黄色い歓声に包まれます。(察しの良い子は、すでに登場前から泣いていますが…。)

本成寺では、人間の悪い心を表すという五色の鬼が登場します。
  • 赤鬼 人間全ての悪い心の象徴→【改心後】自分自身の中にある悪心を取り除き、思いやりの心を持ちます。
  • 黄鬼 愚痴や甘えの心→【改心後】我を通すことにとらわれず、正しい知恵の心を持ちます。
  • 黒鬼 疑いの心→【改心後】感謝の心を持ちます。
  • 青鬼 欲深い心→【改心後】福徳を持ちます。
  • 緑鬼 おごり高ぶる心→【改心後】慎み深い心を持ちます。
踊り暴れる黄鬼
手にする道具も様々
赤鬼は「金棒」、黄鬼は「かけや」、黒鬼は「まさかり」、青鬼は「さすまた」、緑鬼は「なぎなた」を持って登場します。

本成寺鬼踊り

鬼はどうして寅のパンツを履いているの?
どうして鬼にはツノがあり、寅のパンツを履いているの?
昔から「鬼門」といわれ、忌み嫌われる北東方角。文字通り「鬼が出入りするところ」という意味がありますが、この北東が昔の「牛寅」の方角になるので、鬼は「牛のツノ」と「寅の毛皮」を身に着けているのだそうです。

鬼が子どもを抱っこ
鬼が子どもを抱っこ⁉
これも本成寺では名物です。鬼に抱っこされたり撫でられたりした子どもは、この一年間を健康に過ごせるといわれていて、次々に鬼の元へと渡しては、抱っこしてもらう光景がみられます。

泣き叫ぶ子と嬉しそうな母親
泣き叫ぶ子どもと、嬉しそうな親の表情のギャップも楽しいところ。年齢一桁世代は「次は我が身か⁉」と、鬼が近づくと表情もこわばります(笑)

本成寺鬼踊り

三途川婆
そうそう!五色の鬼以上に、女性なら忘れてはいけないのが、この「三途川婆」の存在です!
またの名を「奪衣婆(だつえば)」ともいい、三途川で死者の衣服を剥ぎ取る欲深い老婆は、女性の強欲な妬みの心を表しています。女性は、我を顧みて豆をぶつけましょう。

本成寺の赤鬼
あっ、目が合っちゃった!鬼たちが、目の前にある脇舞台へも移動してきました。

本成寺鬼踊り
境内三箇所に設けられた舞台で、ダイナミックに踊り暴れる鬼たち。

本成寺鬼踊り

三途川婆
三途川婆も、目の前の舞台へと移動してきました。何気に私、鬼踊りの中で一番楽しみなのが三途川婆のキャラなんですよ。
今年の三途川婆は、動きも独特でキモくて素敵な演技!

三途川婆
眼にはカラコン入りなのか⁉目力も強くて…。

三途川婆と目が合った
あらやだ!三途川婆さん、聞こえちゃいました⁉(汗)

鬼踊り暴れる鬼
三途川婆は視界もスッキリ身軽なので、鬼たち以上に軽快な踊りを披露していました。

鬼踊り暴れる鬼と三途川婆

本成寺鬼踊り
息を合わせ、踊り暴れる鬼たち。

本成寺鬼踊り


2012年に行った際の堂内動画ですが、すでに3,000回以上にわたってご覧いただいています。(ありがとうございます)
臨場感を味わいたい方はこちらも是非!

本成寺豆まき

本成寺赤鬼
終盤になり、観客席に鬼が乱入したりすると、周辺は軽いパニックになります(笑)

いよいよ豆まきの時

本成寺豆まき
最後は貫主の合図と共に「鬼は外、福は内」で豆まきが始まります。

本成寺豆まき
私も鬼に向かって力いっぱい豆をぶつけましたが、退治する目標があるというのは、豆まきのモチベーションもかなり違うものなんですね。

本成寺豆まき
それにしても…人間って、なんて強欲な生き物なのか。一度ぶつけた豆を拾い集め、降参し始めた鬼に向かってまだ投げつけている人多数。

反撃する赤鬼
赤鬼も負けていなくて、観客に向かって豆を投げ返す場面もあって、場内に笑みがこぼれます。

怖い赤鬼
一見怖くて

お茶目な赤鬼
とってもお茶目で人情味溢れる、本成寺の赤鬼さんでした。

僧兵によって本堂から追い出され、今年の鬼踊りも無事に終了。鬼さんたち、この後は鐘楼堂へと向かって鐘をつき、角が取れて改心した良い鬼になります。

おしまいに

本成寺鬼踊り
本成寺の節分鬼踊りは曜日に関係なく、毎年2月3日に行われます。例年ですと境内には積雪があり、寒い中での鬼踊りとなります。
豆まき行事は全国各地にあれど、他とはひと味違った本成寺の「鬼踊り」。是非いつか、ご自分の目で実際にご覧になってみてください。(Sunday, February 3, 2019)
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Comments 2

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栗千代  

すごい迫力!!

毎年楽しみにしている行事がこれです~♪

動画の迫力、すごいですね!!
三途川婆さまもご健在で☆

私も鬼さんと目が合ってしまいました~

2019/02/12 (Tue) 21:13 | EDIT | REPLY |   
そふぃあ

そふぃあ  

To 栗千代さん

いつもありがとうございます。
休日と重なる年は混雑しますが、こんな機会でもないと見られないですからね。
小一時間の鬼踊り。毎回軽やかで楽しいので、あっという間の時間です。
鬼さんの目力の御利益で、この一年も健康に過ごせますように!

2019/02/13 (Wed) 07:04 | EDIT | REPLY |   

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