鬼もネコも鯉もみんな瓦!の「やすだ瓦ロード」探訪記#2

2019年03月26日
お出掛け 4
話はこちらからの続き。

バス停も塀もオブジェもみんな瓦!の「やすだ瓦ロード」探訪記

阿賀野市まで出掛けたこの日。4年前に少しだけお邪魔したことのあった「やすだ瓦ロード」を本格的に散策してきました。...

かわらびとの里にて「やすだ瓦ロード」を巡る旅はようやく半分。夕方に向かってお天気はどんどん悪くなって来ましたが、Dawn太を引き連れ、終点地までしっかりと歩いてみたいと思います。

みどころ・その6 さんかく広場

さんかく広場

「やすだ瓦ロード」のほぼ真ん中に位置する三角形の広場。その中央には、美しい曲線を描いて積み上げられた、新たなまちのシンボルである瓦タワーが聳えています。

瓦タワー上の鬼瓦

その天辺からまちを見守っているのは、満面の笑みをたたえた鬼瓦。実に平和そのもの!

さんかく広場遠景

広場に立っている時には気づかなかったのですが、僅かにひいてみると、屋根の上に「安田瓦産業」と、文字が見えてきます。

鶴ヶ城の赤瓦展示

工場の脇には鶴ヶ城と同じ瓦が展示されており、あの赤瓦がここから運ばれたものだと再確認でき、ちょっと感動でした。

会津鶴ヶ城と赤瓦

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▲2009年夏撮影。黒瓦が再現されていた頃の鶴ヶ城

我らが上杉も僅かながら治めたことのある会津鶴ヶ城(1598~)。上杉景勝の会津入封前の安土桃山時代、伊達政宗のあとを受けて藩主となった蒲生氏郷(1590~)によって、鶴ヶ城は大改修の時を迎えます。
氏郷は播磨国(兵庫県)から瓦職人を呼び寄せて瓦をつくらせますが、それは冬の寒さで凍ると割れてしまう黒瓦でした。東北や北陸地方などの積雪寒冷地の瓦づくりでは、凍害防止のために高温焼成して強度をあげ、吸水率を低く抑える工夫がなされ、釉薬の両面がけや、生釉を使って酸化焼成から還元焼成まで時間をかけて焼成する還元瓦が多く用いられており、西日本でつくられる瓦とは、また違った工法のものになっているのです。

ちなみに、それまでの鶴ヶ城は黒川城と呼ばれており、蒲生氏郷の幼名が「鶴千代」であったこと、蒲生家の家紋「舞鶴」にちなんで鶴ヶ城と名付けられたとか。そしてこの時、城下は「若松」と呼ばれるようになります。

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▲平成23年(2011年)に安田瓦の赤瓦に葺き替えられた近年の鶴ヶ城の様子

氏郷の時代からさらに50年ほど後、藩主が二代将軍秀忠の庶子・保科正之(1643~ / のちに三代将軍・家光に実弟として認められます)の時代になると、釉薬を施された瓦に耐寒性があると気づき、赤瓦が用いられるようになります。雪国の厳しい気候に対応する断熱性と耐寒性に優れた安田瓦は、「還元瓦」と呼ばれる釉薬瓦の一種です。
江戸時代後期の城下絵図には、赤系色彩の施された鶴ヶ城が描かれており、 城の発掘調査の結果でも、出土する瓦の約8割が釉薬を施された赤瓦であるそうです。

馬場鬼瓦工場

馬場鬼瓦工房

次の目的地へと向かうために歩いていると、ごく普通の民家の生垣と思われたところに、ヒョッコリ顔を覗かせている表札付きの鬼瓦がありました。

馬場鬼瓦工房

鬼瓦の工場で、工場前には様々な鬼瓦が展示されていました。

馬場鬼瓦工房

こちらの工房では鬼瓦を成形し、乾燥させる仕事を担当。その後は窯元に卸すという、分業制の業務体制が整っているそうです。
それぞれに○○工房、○○工場とあるけれど、安田瓦も鬼瓦も、まちぐるみの地域ブランドとして確立しているいうことですね。ある意味合理的。

馬場鬼瓦工房

みどころ・その7 やきもの広場

やきもの広場

瓦ロードの休憩スポットです。瓦のベンチや灯篭など、庭園に見立てて配した憩いのスペースです。

やきもの広場
鯉も跳ねる!

やきもの広場で出会った猫

近所の見回りから帰ってきた生ネコちゃんに出会いました。

やきもの広場で出会った猫

歩いてくるDawn太を見つけて警戒中!

やきもの広場のネコオブジェ

あの子がモデルかニャ?ネコちゃんの多い場所でした(笑)

屋根にのったDawn太

生猫ちゃんには縁の無かったDawn太。屋根の上の瓦ネコちゃんとコラボしてみました。

村秀鬼瓦工房

村秀鬼瓦工房

塀の上を瓦ネコが歩いているのが目印の「村秀鬼瓦工房」。百年にわたり、神社仏閣の鬼瓦を中心に製作されている工房です。
雪の降る冬場は瓦葺きができないため、20年ほど前から冬場に瓦人形をつくり始めたところ、その可愛らしさから評判となり、注文を受けても1年待ちの状態が続いているそうです。

村秀鬼瓦工房

まだ人気になる以前に偶然見つけたことがありましたが、小ぶりな置物が五ケタに届きそうなお値段で、そのまま買わずに諦め…。でも、ずっと欲しいと思い続けている村秀鬼瓦工房さんの置物です。ほのぼのとして可愛いですよね。

村秀鬼瓦工房
▲鬼もひるね

村秀鬼瓦工房
▲風小僧:「ふぅ~~~っ!」

五頭山と阿賀野川に挟まれた保田の地には、春先に「だしの風」と呼ばれる強い南風が吹き荒れます。そのだしの風を吹かせているのが、鬼の子ども「風小僧」なのです。

みどころ・その8 ふれあいピット

ふれあいビット

瓦ロードの始発であり終点でもある、やすらぎのコーナーです。土留めの瓦の曲線美が見事です。壁面に見えるのは五頭山ですね!

ふれあいピット

その昔、まだ道路が狭かった時代には瓦運搬用の車がすれ違うため、要所々に「ピット」と呼ばれる待避所があったそうで、その名残りの場所にオブジェが並びます。
さぁ、「カエルが鳴くから帰ろう!」

勉強しながら歩いたので、キャパの少ない脳ミソも疲れてしまいました(笑)次は瓦ロードに新しくできた施設で美味しいものを味わって、脳ミソにも栄養補給してきます。グルメ編につづく…。
(Sunday, March 10, 2019 / Dawn太 生後1,476日)
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そふぃあ
Posted by そふぃあ

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Comments 4

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さいさん  

これはもうランチは瓦そばで決定かな!?

2019/03/26 (Tue) 12:37
そふぃあ

そふぃあ  

To さいさん

瓦そばって、確か山口のグルメでしたよね⁉
瓦の上で焼いたり、鍬の上で焼いたり…意外といろいろなものが鉄板の役目をするのにも驚きます。

2019/03/27 (Wed) 07:13

つばき  

鬼も猫も鯉も・・

本当に、蛙もいましたっけ・・・猫も鯉も・・・芸術作品だと思いました。
生猫がいるのが、愛嬌です♪

2019/03/27 (Wed) 19:28
そふぃあ

そふぃあ  

To つばきさん

瓦粘土は自由自在に形を変えられるので、様々な形があってまさに芸術品ですね。
土は温かみを感じますし。
夕方だったので、ちょうどネコちゃんが家に帰る途中だったようです。
Dawn太に警戒して、少し帰宅が遅れたと思いますよ。(;^ω^)

2019/03/28 (Thu) 07:32