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【土市駅】Kiss & Goodbye

2019年11月27日
お出掛け
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イベント Dawn太4歳8ヶ月

ものづくりのまちは時として、思いがけないところに芸術作品が置かれていたりする…。

土市駅にある作品「Kiss & Goodbye」全景

昨年のこと、アイス食いが初めてのお店を訪ねた際、たまたま近所にあって発見した「大地の芸術祭」参加作品の一つ。ようやく念願の記念撮影ができたので、芸術祭とは全く関係ないこの時期ですが、夢あふれる素敵な作品をご紹介します。

大地の芸術祭とは

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」とは、越後妻有(新潟県十日町市・津南町)地域を舞台とし、平成12年(2000年)から3年に1度開催されている、野外で行われる世界最大規模を誇る国際芸術祭のことです。開催地となっている妻有地域は、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地。今でも里山の暮らしが残っているところで、里山の風景にアート作品を点在させることにより、里山の新たな魅力を発信しつつ地域の活性化が図れるとして、国内外から広く注目を集めています。

台湾の国民的絵本作家 ジミー・リャオ〈幾米〉大地の芸術祭2015 参加作品「Kiss & Goodbye」

土市駅に置かれたKiss & GoodbyeとDawn太

十日町市にあるJR飯山線の小さな無人駅「土市駅どいちえき」。そこに今回ご紹介の作品はあります。

作者は、台湾出身のベストセラー絵本作家であるジミー・リャオ〈幾米〉。
美術系の大学卒業後、12年間広告代理店でイラストを担当していた幾米ジミーでしたが、1995年に大病を患い、3年間の自宅療養の後にデビュー作となった絵本「森林裡的秘密」を出版。以来、絵本作家となって数多くのヒット作を生み出し、国内外で受賞多数。アジアに「大人の絵本」というジャンルを確立した人物です。

2015年に台湾と日本で同時出版されたのが「忘記親一下」。邦題を「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」といい、越後妻有を舞台に、大地の芸術祭のために特別に作られた絵本です。絵本の登場人物やシーンから生まれた幾米の作品は、JR飯山線アートプロジェクトの一環として、土市駅と越後水沢駅の二会場で恒久作品として設置されました。

絵本「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」

幸せのきっぷ Kiss & Goodbye

両親を亡くして失意の中にいるシュウ少年が、愛犬プリンと、思い出のいっぱい詰まったトランクを抱え、両親との思い出を回想しながら、誰も乗っていない列車に揺られて祖父のいる田舎(妻有)へと旅してくる物語です。

都会から田舎へ。両親を亡くしてひとりぼっちになるという哀しい境遇にある少年が、祖父の待つ妻有へと旅する物語でありながら、里山の四季を織り交ぜた風景が色彩豊かに描かれた、癒しと再生の物語です。物語は少年の目線で展開し、「環境」「人間」「生命」といった幾米らしいテーマが織り込まれた深い作品になっています。

ジミーの絵本を抱えるDawn太

「おじぃちゃん、段々といろんなことが分からなくなって、ほ~んわかと向こうの世界の人になるのよ。」レビー小体型認知症を患い、明るくボケて老衰で亡くなった義父の最期が近かった頃、哀しいはずの義姉が、こんな風につぶやいていたのを思い出しました。
子どもに還ってゆく母…。いろんなことを忘れてしまう主人公のシュウ少年は、そんな母親の姿であり、幼い頃の両親との思い出を回想する幾米本人の姿であったかも知れません。

作品「Kiss & Goodbye」

土市駅脇に作られた作品「Kiss & Goodbye」

土市駅脇に制作された「Kiss & Goodbye」は、絵本の中にも登場する、越後妻有の特徴的な「かまぼこ型倉庫」にヒントを得てつくられたものです。

列車の屋根に止まっている目の見えない二羽のフクロウ

屋根の上には、親子のようにも見える、目のみえない2羽のフクロウの姿も再現されていました。
「孝行のしたい時分に親はなし」そんな風な意味合いが込められた象徴なのかな⁉と、個人的に感じました。

列車にはこの他にも、絵本の中に出てくるイラストそのままの動物たちや風景が描かれています。

列車に描かれたシュウ少年と愛犬プリン

もちろん、旅の途中のシュウ少年と愛犬プリンの姿も!

2018年作品「思い出ポスト」

2018年に追加された作品「思い出ポスト」

さらに3年後の「大地の芸術祭 2018」の時に追加された作品が、可愛い木製の「思い出ポスト」です。

こちらも地域の方々や観光客が参加・交流できるイベントだったそうで、幾米デザインのポストカードに「幸せのメッセージ」を書いて投函すると、後日、それが思い出として届けられる不思議なポストだったそうです。

耐久作品なので外観の見学は可能でしたが、イベント中ではないため、作品の内部見学はお休みでした。
また雪深い地であるため、冬期間は作品保護のために雪囲いがされ、その姿を見ることができなくなる可能性がございます。(私が昨年撮影できなかったのも、雪囲い用のブルーシートで覆われていたためです。)

ちょっと脱線!私に「幸せのきっぷ」をくれた妻有のジェラートショップ「ピオーネ」へ

妻有のジェラートショップ ピオーネ外観

イベントが真夏の時期に開催されるため、犬連れ見学はなかなか無理。大地の芸術祭にあまり興味の無かった私が作品を見つけるきっかけになったのは、作品の置かれている土市駅から徒歩30秒の位置に「 妻有のジェラートショップ ピオーネ」の存在があったから!でした。

土市駅が無人駅ということは、周辺環境は言わずもがな。そんな静かな地にありながら、行列ができるほどの人気店です。

ピオーネのジェラートとDawn太

お客さんの笑顔が見たくて商売されているお店なので、Wジェラートはこの盛りです。(テラス席はワンコ同伴OK!)

ピオーネのジェラート「さくらさくら」と「アップルパイ」
さくらさくら&アップルパイ(420円)

前日に天皇陛下の祝賀パレードがあったので、ジェラートもお祝いで「さくらさくら」のメニューがありました。桜の花の塩漬け入りで、秋に味わう桜フレーバーも乙なもの。もう一種類は、秋映えを使った「アップルパイ」。甘さ控えめな角切り煮リンゴがゴロゴロと入っていました。

ピオーネのジェラートは、素材そのままの味も、使われているミルクの味も、どちらも良く伝わる作り方がされていて好きです。真冬でも雪見でテラス席利用になりますが、思い出せばやっぱり食べたくなる味です。
土市駅周辺散策の際には、こちらのジェラートショップも是非!ご馳走様でした。

妻有のジェラートショップ ピオーネ(2017年4月15日OPEN)
新潟県十日町市新宮438-1 ※地図

土市駅はまだ旅の途中

さて、話は土市駅に戻って…。

Kiss & Goodbyeと土市駅

幾米の作品「Kiss & Goodbye」の向こうに見えるのが、JR飯山線の土市駅です。この角度から見ると、実際に駅に停車しているような位置に置かれた作品であるということがわかります。

土市駅外観

土市駅は昭和4年(1929年)9月1日開業。現在の駅舎は平成12年(2000年)12月に完成したものです。

駅舎内の看板
土市駅舎内の待合席

小さな無人駅。僅かな待合席があるのみでトイレもありません。

単線ホームの土市駅

もちろん単線。平日でも、列車が日に16本しか停車しない駅です。

土市駅のホームに設けられた雨避け付きの待合所

本日はJR飯山線を御利用くださいましてありがとうございます。
この列車は長野行き。次は越後水沢、越後水沢でございます。

作品「Kiss & Goodbye」に描かれたシュウ少年と愛犬プリン

そう!シュウ少年と愛犬プリンの乗った列車はまだ旅の途中。
おじいちゃんの待つ家は、次の越後水沢駅にあるようです。つづく。

--- Sunday, November 10, 2019 / Dawn太 生後1,721日 ---

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そふぃあ
Posted by そふぃあ
最後までお読みいただきありがとうございます。
※撮影した写真の著作権は放棄しておりません
画像のお持ち帰りは固くお断りしております※

コメント(6)

There are no comments yet.

さえき奎  

2019/11/27 (Wed) 14:42

絵本「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」初めて知りました。
いいお話ですね。
相変わらず美味いもの見つけるのが天才的だと思いました(笑)。
「てんこもり」っていつだってうれしいですね。
全然関係ないんですが、東京の蕎麦屋って盛りがけちくさいん店が多いんですよ。
「蕎麦なんて腹一杯食べるもんじゃない」って「店サイド」の屁理屈ですよね(笑)。
苗名滝のカット、ありがとうございました。私が訪れた滝の中では北海道の「"飛龍"
賀老の滝」と並んで迫力満点の滝でした。
新潟県の滝では苗名滝と惣滝だけは行ったことがあります(残念ながら撮影行ではなく
観光でですが)。

柴犬マイア  

2019/11/27 (Wed) 22:27

土市駅、素敵な所ですね。
こういう芸術作品は所々にあるのですか?
全て回ってみたくなりますね。でも電車でなく車で回られるでしょうね。

そふぃあ  

2019/11/29 (Fri) 11:52
そふぃあ

To さえき奎さん

こんにちは。
「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」はこの度の作品がご縁となって読んでみました。
絵が可愛いし、お話は簡単なので、小さな子どもでもスラスラと読めてしまいます。
でも、大人の絵本として読むと、かなり奥が深い作品ではないかと思いました。

アイス食い、新しいお店を知れば真冬でも訪ねてしまいます。(汗)
それも新しい発見につながりました。

惣滝、お恥ずかしながら知らなくて、慌てて検索してみました。
鎖道を行かれたのですね⁉凄い!
雪深い地の滝は、雪解け時期が一番迫力あると思います。

そふぃあ  

2019/11/29 (Fri) 11:56
そふぃあ

To 柴犬マイアさん

こんにちは。
もともとモノづくりが盛んな地でしたが、近年では世界的な芸術祭が催されるところです。
イベントの時にしか見られない作品も多いですが、そのまま設置されて、いつでも鑑賞できるものもあります。
施設そのものが作品というところも。
ツアーなども用意されているようですよ。

さえき奎  

2019/11/29 (Fri) 14:20

>鎖道を行かれたのですね⁉凄い!
えーと、観光旅行の途中に思い立って寄っただけでしたので、沢登りの装備を
何も持って来ていませんでしたから「燕温泉」から数分のところにある展望台
から眺めただけです(笑)。ただ、この滝は滝壺までの道がしっかり整備されて
いるようですので、そこまでの装備は必要なく30分程度歩けば行けたということを
後で知りました。下調べは重要ですね(笑)。
滝屋時代に通っていた滝は、ほとんど道のない、つまり沢を遡るしかないところ
ばかりでした。
惣滝は落差80mもある大瀑ですので、再訪して滝壺まで行ってみたいと思いつつ
実現出来ないでいます。

そふぃあ  

2019/11/29 (Fri) 15:04
そふぃあ

To さえき奎さん

こんにちは。
そうか!展望台もあるのかぁ(汗)
まず私は、そちらから眺めるだけにしよう。

小さな滝求めて沢歩きを経験したこともありますが、落差の大きい山奥の滝はまた道が険しくて大変でしょう。
やっぱり凄いな!と思います。