attention admin about comments trackbacks you may also like

【越後水沢駅】もう一つのKiss & Goodbye

2019年11月29日
お出掛け
6
イベント Dawn太4歳8ヶ月
越後水沢駅ホームの待合所にいるDawn太

シュウくん、まだかなぁ⁉

越後水沢駅に入ってきた列車

JR飯山線の小さな無人駅のホーム。次は2時間後にしか列車の停まらぬこの駅に、単行列車が入ってきます。

越後水沢駅から列車に乗る女性

その列車に乗り込む若い娘が一人。

越後水沢駅のホームに降り立つ女性

ホームに降り立つ女性が一人。

作品「Kiss & Goodbye」に描かれたシュウ少年と愛犬プリン

そして両親を亡くし、田舎のおじいちゃんの元へと旅してきたこの子たちも、この越後水沢駅で下車します。

越後水沢駅の脇に設置されているもう一つの「Kiss & Goodbye」

改札を抜けようとふと目をそらせば…。
おぉ!もう里山の景色にとけ込んで遊んでいる。

絵本作家 ジミー・リャオ〈幾米〉が手掛けた大地の芸術祭2015 参加作品「Kiss & Goodbye」

台湾出身の国民的絵本作家であるジミー・リャオ〈幾米ジミー〉。2015年に台湾と日本で同時出版された彼の絵本が「忘記親一下」(邦題「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」)で、ここ越後妻有を舞台に、大地の芸術祭のため特別に作られた絵本です。
幾米は「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2015」にアーティストとしても参加。絵本の登場人物やシーンから生まれた作品は、JR飯山線アートプロジェクトの一環として、土市駅と越後水沢駅の二会場で恒久作品として設置されました。

【土市駅】Kiss & Goodbye

ものづくりのまちは時として、思いがけないところに芸術作品が置かれていたりする…。 昨年のこと、アイス食いが初めてのお店を訪ねた際、たまたま近所にあって発見した「大地の芸術祭」参加作品の一つ。ようやく念...

大地の芸術祭について、幾米の略歴、絵本「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」、2018年作品「思い出ポスト」などについては、土市駅に設置されている作品「Kiss & Goodbye」を紹介した前記事に簡単ではありますがご紹介済みですので、そちらをご参照ください。

少年たちに起こった奇跡を再現した越後水沢駅作品「Kiss & Goodbye」

越後水沢駅にある作品Kiss & Goodbye

越後水沢駅に置かれたもう一つの同タイトル作品では、両親と一緒に住んでいた都会から、だれもいない列車に乗って祖父の待つ田舎(妻有)へと旅してきた物語のクライマックスで、シュウ少年と愛犬プリンに起こった奇跡の物語が再現されています。

かまぼこ型倉庫の見える場所にあるかまぼこ型倉庫をモチーフの作品

越後水沢駅にある作品も土市駅作品同様に、越後妻有地域の特徴的な「かまぼこ型倉庫」にヒントを得たものになっていて、こちらは愛犬プリンの姿になっています。

越後水沢駅周辺は住宅地もあることから、この「かまぼこ型倉庫」がアチコチに見えて参考にしやすいですね。2枚目写真の列車脇にも、作品から見えるものとは違うかまぼこ型倉庫が見えています。作品の置かれた十日町市や津南町は、全国有数の豪雪地帯。雪の重みに耐えうる形状が、このかまぼこ型ということなのでしょう。

水沢駅にある作品のお尻側から

後ろに回れば、黒くて尖ったプリンの尻尾も!

作品に無数に付けられた列車型のネームプレート

作品の下半分が金網になっていますが、その両サイドには無数に、列車型のネームプレートが取り付けられていました。

歌手の王若琳(ジョアンナ・ワン)らしきネームプレート

土市駅に設置された列車型作品も含め、二作品の外壁は、台湾の制作チームと一緒に地元住民の方々も参加されて塗られたそうです。作品に携わった人々の名が入ったプレートのようでしたが、通常プレートより大きなプレートの中には王若琳ジョアンナ ワン(台湾系アメリカ人のシンガーソングライター)らしき人の名前などもあって、改めて、大地の芸術祭が規模の大きな国際舞台であることを思い知らされました。

網目から垣間見たメルヘンの世界

越後水沢駅作品の内部

土市駅作品は施錠され、イベント期間中でないと内部の様子は全くわからないものになっていました。
しかし、越後水沢駅作品は下がアミアミ。中はどうなっているのだとう?と、ちょっとした好奇心で覗いてみたら…。あらまぁ!何と、ギャラリーになっているではありませんか。

Kiss & Goodbye シャボン玉を吹く女の子
Kiss & Goodbye シャボン玉を吹く女の子の顔アップ

天井部には、シャボン玉を吹く女の子のインスタレーション。

この女の子、絵本の中には登場しないのですが、土市駅でイベント中に作品と共に展示されたという動画の前半部、都会の駅を出発して間もなくの頃に、水玉模様のワンピースを着た女の子がシャボン玉に包まれ、浮かんでいく様子が映し出されているのです。【参照】 幾米作品/Kiss & Goodbye

絵本の中では幾度か、回想シーンに風船やシャボン玉のような球体が飛び交っている絵が出てきますが、この女の子が吹いていたものだったのかも知れないですね。そしてシャボン玉を吹いた時の女の子表情が、この▼絵の表情とよく似ているというのも意味合いとして関係があるのか?

全てのものに感謝のKissをするシュウ少年

壁には13枚もの、めくった絵本そのままの世界がありました。絵本のテーマとなるメイン画には、2015.7.26の日付と幾米ご本人のサイン入り。

シュウ少年の両親回想シーン
列車の中で夢をみているシュウ少年の絵
色とりどりのチューリップの咲く中を列車が走る絵

だれもいない列車に揺られて旅の途中。

おじいさんの待つ駅に到着したシュウ少年の絵

無事におじいちゃんの待つ田舎の駅へと。

まるで作品のオブジェのような越後水沢駅

越後水沢駅の前に立つDawn太

こちらが実際の越後水沢駅。駅前には2018年に追加された幾米作品「思い出ポスト」もちゃんとあります。

越後水沢駅は、もう一つの幾米作品が置かれていたお隣の土市駅と同じく昭和4年(1929年)9月1日開業。現在の駅舎は平成10年(1998年)に改築されたものです。幾米はこの駅舎のある風景をスケッチし絵本にしたわけですが、今となってはまるで、作品のために置かれたオブジェであるかのような錯覚さえ感じます。

越後水沢駅舎内の待合席
代越後水沢駅から見える作品Kiss & Goodbye

土市駅同様の小さな駅舎内。

愛犬プリンにのったシュウ少年の姿

そんな田舎町で、ママが言ったとおりの奇跡を起こしたシュウ少年

越後水沢駅作品Kiss & Goodbye

とても小さな田舎の駅から、ぼ~んやりと里山の風景を眺めていたら

夢をかなえたシュウ少年の絵本「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」の一コマ

元気に野山を駆け回る、シュウ少年と愛犬プリンの姿があるかも…ね。

越後水沢駅のホームから里山を眺めるDawn太

あっ、いたよ!

ニヒッと笑ったような作品プリンの口元のアップ

おしまいに

3年に一度開催される大地の芸術祭。真夏の暑い時期、僅かに50日程度と開催期間も短いイベントです。しかも、山間の妻有地域760k㎡を6会場にわたって作品が点在しているので、限られた時間内に多くの作品を観るには、かなり駆け足になってしまうと思われます。

この度のように、たまたま見つけたお気に入りが恒久作品であった場合、限られた条件ではありましたが、一つの作品を思う存分に味わえ、イベント期間中とはまた違った鑑賞の仕方ができたような気がします。素晴らしい作家さん、素晴らしい作品との出会いでした。

そういいながらも、たくさんの人の中に身を置きながら、一緒にお祭りムードを味わうのも悪くないはず。
次回の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は2021年開催ですね。次回開催時はもう少し興味を持ってみようかな。

--- Sunday, November 17, 2019 / Dawn太 生後1,728日 ---

関連する記事
そふぃあ
Posted by そふぃあ
最後までお読みいただきありがとうございます。
※撮影した写真の著作権は放棄しておりません
画像のお持ち帰りは固くお断りしております※

コメント(6)

There are no comments yet.

ススム  

2019/11/29 (Fri) 22:31

こんばんは

素晴らしい物を見せていただきました。
何より、周りの風景と違和感なく溶け込んでいるのがいいですね。
ジミー・リャオさんの作風はスタジオジブリにも通じるところがあるようにも感じました。
撮影や画像の表示も工夫されていて、疑似体験したような気分させていただきました。

そふぃあ  

2019/11/30 (Sat) 09:46
そふぃあ

To ススムさん

こんにちは。
絵本作家さんですが、アーティストとしての才能もお有りな方なのだと実感しました。
大病を患い、今、ここに生きている幸せ。その精一杯が表現された作品かも知れません。
絵本二作目は大ヒット作だそうで、さらに出版物を買い求めてみようかと思いました。

さえき奎  

2019/11/30 (Sat) 15:44

記事が素晴らしいエッセイになっていて、一気に読んでしまいました。

>その列車に乗り込む若い娘が一人。
>越後水沢駅のホームに降り立つ女性
>ホームに降り立つ女性が一人。
>そして両親を亡くし、田舎のおじいちゃんの元へと旅してきたこの子たちも、この越後水沢駅で下車します。
>改札を抜けようとふと目をそらせば…。
>おぉ!もう里山の景色にとけ込んで遊んでいる。

この文章の流れがストーリー性もあり、写真と相まって大変魅惑的でした。
よいものを読ませていただきました。ありがとうございます。

そふぃあ  

2019/11/30 (Sat) 21:06
そふぃあ

To さえき奎さん

こんばんは。
文才のある方にお褒めいただき恐縮です。
写真を並べながら、自然とストーリーのようなものが浮かんできました。
これも、作品がメルヘンチックだったからでしょう。
良い作品に出会えました。

さいさん  

2019/12/01 (Sun) 12:09

インスタ映えしますね(≧∇≦*)

そふぃあ  

2019/12/02 (Mon) 07:30
そふぃあ

To さいさん

可愛いくて良いですよね。
写真を撮っていても楽しかったです。