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【直志庵さがの】温故知新を感じる合い盛りへぎそばをいただきました

2019年12月02日
イケ麺パラダイス
8
ご当地グルメ そば 老舗

和カラシを薬味に、そばを食べたことがありますか?

直志庵さがののテーブルセッティング

この日は二軒のそば屋にフラれてしまいました。うち一軒は閉店していたという…。
そば屋巡りをしているうちに昼時も大きく外れてしまったので、ずっと前から気になったままで、しかも確実に食べられそうな通し営業の店を初訪問してみることに。

開いていて良かった老舗店!後光が差していました(笑)。そして、越後妻有地域でもあまり見たことの無い、このお店だけではないか?と思われる、珍しいスタイルのへぎそばに出会いました。

20年以上続く名物企画でも有名な「直志庵さがの」

直志庵さがの店舗外観

JR飯山線の土市駅より車で3分。十日町市の国道117号沿いにあって見つけやすい「直志庵さがの」は、若い頃に京都で修行を積んだご店主が営む、手打ちそばと手打ちうどん、どちらも人気の老舗店です。

入店してまず驚く、大洋紙いっぱいに書かれたチャレンジ企画成功者たちの名前

「御免ください」と入店すると、通路両側の壁に*大洋紙にして3~4枚分、ズラッと人の名が貼り出されているのに驚きます。実はこれ、こちらのお店の名物企画「一升そば食い ~蕎麦の陣~」の成功者たちの名が記されたものです。確かに、名前のほかにも成功に要した時間も。さらに、大地の芸術祭の際にでも立ち寄ったのか?県外者や外国からのお客様の名までありました。

直志庵の「そばの陣」は毎年6月と10月に開催され、男性はへぎそば一升(4人前)、女性は七合(3人前)を20分で食べ切れればお代がタダになるというもの。元々は地元イベントの一環としてはじめたサービスでしたが、それがすでに20年以上も続く歴史あるチャレンジメニューとなり、美味しい手打ちそばがお腹いっぱい食べられると人気になっているものです。

*ちなみに「大洋紙」は新潟の方言で、世間一般に「模造紙」と呼ばれる、アノ大きな紙のことをいいます。

個室、半個室の多い落ち着いた店内

直志庵さがの個室の様子

休日の午後2時半入店。すでに昼のピークは大きく外れていましたが、まだ駐車場の半分ほど車が停まり、我が家の後からも入店する客がまだちらほらとありました。

店内には大人数収容できる大座敷もあるとのことですが、我が家が案内された方面は、個室や半個室が連なった造りになっていました。同じ個室でも、座卓の部屋、テーブルと椅子の置かれた部屋とあるようで、テーブル席の部屋の女の子がトイレに行って、自分の部屋が分からなくなるという場面も…。実は私も、ちょっと席を立ったら迷子になりそうだったのです(汗)

案内された半個室
半個室の網代天井

我が家が案内された網代天井あじろてんじょうの半個室。狭さと雰囲気がお茶室のようでもありました。

卓上に感じる「温故知新」

卓上セッティング
卓上にあった十日町薬味かぐらなんばん

卓上には、地元の新たな名物にと、平成28年(2016年)頃に発売になった、十日町産の神楽南蛮を乾燥させてパウダー状にした一味「十日町薬味 かぐらなんばん」が置かれていました。
旦那もしきりに味わっていましたが、マイルドな辛さで美味しかったようです。

運ばれてきたそば用品

そしてさらに、頃合いを見て運ばれてくるそばの薬味やそばツユなど。

珍しいでしょ⁉ワサビでなく、和カラシが薬味に付くというスタイル。
流通の盛んになった現代では、この地域でも普通にワサビを薬味として提供しているお店も多いですが、この地域ではワサビが採れなかった為、刻みネギと和カラシを添えるのが昔ながらのスタイルなのです。

時代の流れに沿って薬味もワサビだけのお店や、ワサビ、カラシどちらも提供してくれるお店などありますが、私はこの地域におそばを食べに来て和カラシだけのお店に入ると、頑固に昔のスタイルを守っているような気がしてテンション上がります。

卓上に用意されているアサツキ
アサツキを剥いて齧りながらそばを啜る

そしてもう一つ!越後妻有地域特有な薬味といって忘れてはならないのが、すでに卓上にこんもりと用意されているアサツキです。その皮を剥いて、ガリガリと齧りながらそばを啜るのが醍醐味。しかも、薬味のアサツキが食べ放題なのも嬉しいサービスのひとつ。

この地に来て、和カラシとアサツキが揃っているだけで、古き良き時代の食文化を守っているお店であるのだと感じます。

二色の手打ちそばに感じる「温故知新」

合い盛りへぎそば五合と天ぷら

料理は15分ほど待って提供されました。

季節の野菜天ぷらとへぎそば合い盛り・五合(1,720+100円+税)
へぎそば五合はおよそ二人前になります。直志庵さがののへぎそばは、基本「田舎そば」のスタイル。更科そばを合い盛りにすることで100円増しになります。

そばツユは、京都で修行した経験が活かされた、香り深い焼あごと本枯節の合わせダシ。そばの特徴を殺さぬよう、控えめでありながらそばを引き立てる絶妙な味わいに感じました。

田舎へぎそば
田舎へぎそば

使われているのは地元産の玄そば。丁寧に石臼で挽きぐるみにした野趣溢れる田舎そばは、新そばの香りいっぱいに楽しめます。

更科へぎそば
更科へぎそば

同じ玄そば粉でも、外皮などを綺麗に取り除いた石臼挽きの更科粉を使うと、布海苔の色合いまで浮き出た綺麗な布海苔そばになります。田舎そばと食感が全く違い、モッチリとした弾力を強く感じました。

そばに欠かせない天ぷらとサイドメニュー

季節の野菜天ぷら

季節の野菜天ぷら(600円+税)

高足の器からも京都っぽさを感じます。レンコン、サツマイモ、インゲン、エリンギ、ナスなど、季節の野菜を使った天ぷら。珍しさは無いですが、どれを食べてもサクッと美味しかったです。

抹茶塩でいただく天ぷら

天ぷらは抹茶塩でいただきます。

そばアイス

食後のそばアイス(400円+税)

おそば屋さんのアイスとしては可もなく不可もなく。見た目重視であれこれ付いていたのが、アイス食いの私には邪魔な感じがしました。何よりも、そばの風味をかき消してしまう、味の強い抹茶が振りかけられていたのが残念でした。ここはストレート勝負であって欲しかった。

〆のそば湯

意外とサラッと系のそば湯。そのまま飲んでも美味しいそば湯でしたが、あごダシの旨味たっぷりなそばツユが抜群に美味しいので、数滴たらして飲むとまた旨い!最後の一滴まで飲み干しました。

おしまいに

昼時は満車だった駐車場も、昼のピークを外れると少し余裕を持って入れて有難いお店でした。

布海苔をつなぎに用いるという昔ながらの地域の味に、更科・田舎そばという新しい布海苔そばの魅力を感じられるメニューがいただけるのは直志庵ならでは。他ではお目に掛かることの無かった「合い盛りスタイル」がここにあります。

田舎そば大好きなのですが、布海苔繋ぎで食べたのは初めてでした。布海苔との相性も抜群なものですね。

そして、直志庵さがのでは手打ちうどんも人気!
これまで水澤うどん提供店でしか味わったことの無かった全粒粉うどんが、この直志庵さがののメニューにあると知り、次回は是非、うどん目当てで再訪したくなりました。

地元の食文化をよく理解しつつ、少しずつ新しいスタイルを取り入れている名店発見ランチでした。ご馳走様でした。

--- Sunday, November 17, 2019 ---

直志庵さがの外観

直志庵さがの(昭和55年/1980年創業)
新潟県十日町市伊達1047-11 ※地図

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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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コメント(8)

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ススム  

2019/12/02 (Mon) 13:28

和カラシ

こんにちは。
今回の蕎麦も凄く美味しそうですね。
2種類を食べ比べられるのも、楽しそうです。
和カラシを薬味にするのは、初めて見ましが、ご当地の食文化なのでしょうね。

アイスへのちょっと辛口なレポートも含めて、より真実味を感じます。

さえき奎  

2019/12/02 (Mon) 15:07

「へぎそば」初めて聞きました。きれいな色合いの二色そばですね。
「からし」でというのもちょっと味の想像が出来ません(笑)。

>この地域ではワサビが採れなかった為、刻みネギと和カラシを添える

なるほど、納得です。

「十日町薬味 かぐらなんばん」も初耳で、なんとも物識らずだと思いました。
へぎそば一升(4人前)でタダですか・・・。若い頃なら軽く行けたと思うん
ですが今は無理そうですね(笑)。

NOB  

2019/12/02 (Mon) 20:42

こんばんは。

和からしでお蕎麦は食べた事ないですね!(;^_^A

あと若かったら(高校時代ね)「一升そば食い ~蕎麦の陣~」には挑戦したかも・・・(;^_^A

そふぃあ  

2019/12/03 (Tue) 07:31
そふぃあ

To ススムさん

こんにちは。
この度のお店も美味しかったです。
打ちてが違うし、ツユも各店で工夫されているので、同じ地域で同じようなつなぎで打ったそばも、全く違うものになっていて食べ歩きも楽しいです。
全国的にみて珍しい和カラシも、実際に食べてみると意外に合ってクセになります。
自宅でもできるので、試してみてください。

そふぃあ  

2019/12/03 (Tue) 07:40
そふぃあ

To さえき奎さん

こんにちは。
「へぎ」はそばの入った木の器の名前です。
人数分、このへぎに盛り込むのが、新潟のそばの一般的な食べ方になります。
水が綺麗な場所なので、現在では、ワサビの採れなかった魚沼の地で、ワサビ栽培を手掛けている人もあります。

かぐら南蛮もご当地野菜です。
あまり他県には流通していないので、知名度が低いのは仕方ないですね。
ピーマンによく似ているので、いただいたのをピーマンと勘違いして油炒めにして大量に食べ、お腹を壊した経験もあります(汗)

女性は七合…写真のそばの数を数えながら、私もイケるかな⁉と思いつつ、やっぱり無理そうかな。

そふぃあ  

2019/12/03 (Tue) 07:42
そふぃあ

To NOBさん

こんにちは。
和カラシ、やはり珍しいですよね。
実際に食べてみると意外にも合って、ここに来るとまた食べたくなります。
一升そば、自分では食べなくても、誰かチャレンジしている場面を見学してみたいかも!って思いました。

よつば  

2019/12/03 (Tue) 10:34

はじめまして♪

コメント頂きましてありがとうございます♡ いつも読み逃げばかりでゴメンナサイ<(_ _)>
Akiraさんのテンプレートも素敵にカスタマイズされて、見出しもイイ感じに活用されてるし
写真もキレイで記事内容もしっかり読み応えある素敵なブログですね♡

和からしやアサツキでお蕎麦を食べたことが無いので、食べてみたくなりますね♪
でも、アサツキをその形で出されたらすごく戸惑っちゃいそうです(;´▽`A``

また、コメントさせて頂きます♡ そふぃあさんも気楽にコメントして頂けると嬉しいです♡

そふぃあ  

2019/12/03 (Tue) 11:31
そふぃあ

To よつばさん

こんにちは。
ご訪問&コメントありがとうございます。

ブログ歴だけは長くなりましたが、あれこれ初心者です(汗)
HTMLに関して先輩方を訪問しながら、勉強途中の素人なんです。
よつばさんのブログも素敵で、肉球アイコンはついついポチッと押したくなるデザインでgoodです。


同じそば粉を使っても、お店の独自性や地域性を感じますね。
アサツキの球根の部分を食べるのは、もしかするとこの地域特有かも知れません。
辛いんだけど、ついついまた皮をむいてしまう(笑)

はい!またお邪魔させていただきます。
以後、よろしくお願いします。